永い延長戦

2023年:「何でも見てやろう」

全力が逃げていく

せっかくゴールデンウィークだしやりたいことリストでも作ろう、と思い立った。指針も定まらず、ネットに明け暮れて休暇を殺してしまうのは避けたかった。余暇を余暇として使い潰すことを許容できない自分がいた。 ノートの広いページを用意し、箇条書きの始…

ごめんなさい生きています

午後4時書店に到着。本を求めて到着。ターゲットは熊代亨さんの”認められたい”、ブコウスキーの”死をポケットに入れて”。探す。書棚を左上から右下へ、執拗に舐めまわす。心理の棚の、フロイト深層心理承認欲求精神世界スピリチュアル、見当たらない。文春…

明快にすることの不快

うちね、テーブルがないんですよ。あるんだけど、整然と並べられた、新聞の山と買いだめしすぎてキッチンから溢れた調味料とで埋め立てられている 自分の部屋もない。マイルーム予定地がいまもなお押し入れなので それで、宿題やろとか本読もとかいう考えに…

ごーん

一秒、一秒が切ないですね。最後くらいはのんびりとしたかったけどそうもいかないもんで。人生の終わりがこんなんだったらいやだな。高三の受験前で死んだりとか。あーやばい、ウユニ塩湖行きたかったな、てかまず彼女と映画館いきたかったしそれ叶わないな…

虚飾と「何者」

両親はむろん、友達とすら語り合うことができない感情があるのだ。語れば語るほど、あなたはこの物語で描かれたような人間、この物語に刺されてしまった人間なんですねと相手に露呈してしまうような気がするから。 映画「何者」についてのことだ。そういう映…

空が涼しい

空が涼しい。文化祭帰り、独りの世界。降りかかってきたこの言葉。 どこにでも強い人はいて、僕らは頑張るほどに、自分はただ1点の星なんだと感じてしまうね。ねえ、精いっぱい頑張って、でも自分の殻を破りきれなかった末路がこれだよ。すごい、確かに自分…

明石まで来た。旅だ。

明石まで来た。旅だ。海も橋も向こう側の淡路も、全部見える。ブログの下書きは、いつも万年筆で書いているけど、旅の道中で記録を綴るのにインクを使い果たしてしまったから、選択肢はジェットストリームしかなかった。紙とペンのミスマッチから生じる絶妙…

死にたいとかいうわけではない、淡々とした虚無感の中に生きている

朝2時に起きた。音楽を聴く。逃げ出したくなる焦りに襲われる。 金属疲労だ。課題にテストに友達に追われ、少しずつすり減っていく心。 ほんとはみんなそんなもんなんだろう。それを包み隠して笑いあえるみんなはすごい、と思った。Twitterを開く。みんなが…

餃子は生で食べたっておいしい

父の餃子はおいしい。生でだっておいしい。だって、父は餃子を作るのがうまいのだ。 父は職人のようにひだを作り、職人のように焼き上げる。口に入れれば、ぱりと歯ごたえ、肉汁がしんわり広がる。値千金。父の餃子にかなう餃子なんてないのだ。 だから、生…

雨ざらしの海に沈む

ネガティブになるのはよくないって言われる昨今、だけどとことんネガティブに堕ちてゆきたい時がある。そんなときはamazarashiの曲を聴く。 胎児のように、やさしい悲観に包まれる。amazarashiの曲は淡々と悲しくて、心地よい辛さを与えてくれる。 勉強の意…