永い延長戦

2023年:「何でも見てやろう」

コミュニティをしまい込む、社会人が始まる

最後のアルバイトを終えて、仲良くしていたバイトの人たちと次に会う日程を示さずに「またね」と言って別れた。 卒業する同期には、4月から熊本や香川、アフリカで働く人がいる。もう軽々しくまた明日と言える日は来ない。そう気づいた瞬間、就職が意味する…

死が始まっている

人生の折り返しを過ぎたように感じたとき、既にその人の死は始まっているとしたら、もう自分の死も始まっている。 今、かろうじて生活に意味を与えるものが何もない。就職活動は、終わろうと思えば終われて、卒論はもう2万字書いた。恋人は、自分から振った…

一度死んでからリスポーン地点に戻る

視界が曇る時には体勢を整える。 「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」小山田咲子 急いで元に戻ろうとしてますますストレスが肥大している、と気づいた。どうせいつかはもとの精神状態に戻れる。この前提で、一度行き着くところまでだめになってしま…

きのうの夕飯を忘れないために

自分より記憶が続かない人間を知らない。 きのうの夕飯を思い出せないのが衰えの象徴のように言われることもあるが、そんなもの自分は物心ついたときから思い出せなかった。そういう人間だから記録することには人一倍熱心で、特に中学生のうちはA4ノートに3…

「水が溢れてしまった」

カネコアヤノの抱擁という曲の、「水が溢れてしまった」という一節。 彼女の口からこれを聴くと、なんだろう、ほんの一瞬窓の外を眺めたりして、その隙にグラスからあふれた水がステンレスのシンクに落ちて、響いた鈍い音であわてて錆びた十字の蛇口を念入り…

旅するように人生したい

人生は旅ではないけど

灰色の時代、青色の時代

親にあてがわれた服を嫌いだしていたあの頃、わたしはずっと灰色の服ばかり着ていた。親の色さえ付いていなければ見栄えなんてどうでも良くて、ある日はグレーのパーカー、ある日はグレーのリネンシャツという調子で服を選んでいた。そして下にはいつも黒の…

直感一発勝負

ある日 毎日よしなしごとに大層頭を悩ませている割に、今の自分の立ち位置は、結局サイコロ振って決めたみたいな適当な選択の上にあるな、と思う。入学金を振り込む大学は勢いで決めたし、最低賃金を這うようなカフェのバイトに申し込んだのもタウンワークの…

ソルラル

あたらしいバイトを始めた。回転寿司のバイト。深夜帯なら2000円に届こうかという時給の高さに惹かれただけで、そのチェーン店には何の思い入れもない。店の社員が本社の人に恫喝まがいの”指導”を受け、これから共に頑張ろうと誓いあった年上の同期が初日で…

年がら年中死にたがっていて、ひどくくだらないことで笑う

( 私が壊れ始めている。理由は言葉にすればかんたん。もともと家族関係ですり減っていた心が、恋人との関係の揺らぎで更に傷ついてしまった。それだけ。もう私は家庭でどのように振る舞っても安穏を手に入れることができない気がする。 自分は健康そのものな…

何か成しているかのような錯覚と、何も成せていないかのような錯覚

生活は停滞しており、時間だけが進んでいった。

逆説的幸福

一時は見渡すところ水場ではしゃぐ子供で溢れていた河川敷も 今は人気がまばらだった。みんなもう外に出歩くのにも飽きてしまったんだろうか それともみんなスイッチで通信して 盛り上がっているんだろうか、 ふらふらふらふらと、誰もいないのをいいことに…

マイルーム

今までここに曖昧なことしか書いてこなかった。曖昧なままにしていたら、人に伝わりきらないし自分も自分を分からないままだろうな。だからこれからは鮮明に書いていこうと思う。 * 最近のことを話す。 ついさっきまで高3だった。大学受験をした。実家を、東…

閉塞へ

他人の言葉に溺れているのは、自分の言葉が見当たらないのを隠すため。自分を自分で語れないから誰かの言葉に縋った、いつか自分を言い当ててくれるように願った。でもそんな、自分が発したかのような言葉に出会うことはついぞなく、本と音楽に沈んでいる間…

20190321ごろ

少し大げさに言うならば、ユーチューブにさえ飽きてしまった。本を読みたくない、文字を書きたくない、人に会いたくない。今年は1回も欠かすことなくオードリーのオールナイトニッポンを聞いてきたけど、それももう疲れた。 それに触れているとき、自分が楽…

20181230

必要な言葉はすべて私たちの間で語られるだろう、必要なものはすべて向こうからやってくるだろう。それは鷹揚で、物事を待ち受けるうえで理想的であることこの上ない姿勢であるかのように考えていたけれど、実のところこれは甘えでしかなかった。待ち受ける…

嫌いは好きになり得るみたい

きのう読み終わったばかりの本に、「あなたが誰かと積極的に関われないのは、誰かを傷つけたくないからではなく、自分が嫌われるのが怖いからでしょ」と看破された。そのことに異議はない。文句のつけようもないけれど、そうして事実を突き付けられたところ…

20181129

・世界が自分ひとりのものではなくなった瞬間、おどろくほど自己が現れなくなってしまう。だれかと関わるときの自分は、自分なんだけれど、ひとりのときの自分とは全く異なる。この状況は、家族との長年の関係から生まれたのかもしれない。母の強制・父の望…

気持ちを持てない

自分は器でしかない。流れでしかない。 器の中の、流れの中のどこかにたゆたっているはずの感情を、見ようとしている。何らかが、たしかにそこに湧いていると知っている。追い求め、手を伸ばし、でもそれはつかみとることができない。 感情が、誰かが抱いた…

「東京を生きる」を読んだ

雨宮まみ「東京を生きる」を読んだ。東京のどまんなかを、孤独を抱え込みながら望みのままに歩いていく、気高い女性のエッセイだった。上京して置いてきた故郷へ抱く愛憎、際限も見境もなく美を求める衝動、貯金もない独身暮らしの行く末への不安、一編一編…

夏を待っていました

amazarashiで涙がこぼれたのでブログを書こうと思った、昔にも同じことをしたことがある気がすると思ったらそれがほぼ2年前のことだった。一番最初の投稿。 matteroyomirai.hatenablog.com あれから楽しい思い出をたくさん重ねてきたはずなのに、きっと自分…

河川敷に行くだけのつもりが川の河口まで行ってしまった

ちょっとそこまでサイクリングするはずが羽田空港まで行ってしまった pic.twitter.com/Evwf5QsXxs— 黒鳥 (@961kurotori) 2018年4月2日 明日は友だちと出かける約束をしているというのに、春休みの間引きこもり通して日陰に慣れきったこの状態のまま明日を迎…

20180318 退廃

人と接続されているから人の振る舞いをすることができる。予備校の無料体験に申し込むつもりだったのに取りやめてしまったのは馬鹿だったかもしれない。春の予定がからっぽになってしまった。期末テストは返却されたけど終業式はまだ済んでなくて、宙吊りの…

不自由は自由

どんな自分も自分から程遠い。wwwと!!!に満ちた言葉をLINEに送りながら、河川敷に立って水の流れを聞いている。辛くも悲しくもない、けど楽しくも嬉しくもない。どんな言葉も、今の自分の一片のみしか表すことができないだろう、感情を言葉にするとき…

20180215

頭がしびれている。苦しい。 ツイッターでいいねの数の少なさを恨む。満たされていない。 たった2年先に大きな転機が待つ。遅すぎるくらいなのかもしれない。 どこまでも踏み込んでいけそうな相手だからこそ、踏み込めない域が際立つ。 楽になりたい。問題に…

宇多田ヒカルめぐり

恵比寿あたりまでひとっ走りしてきた。自転車。家から90分足らず。自分は自転車という移動手段があんまり好きじゃない。自転車というのは、歩道を走れば前をゆく歩行者にジリジリ威圧的な音を鳴らさねばならず、車道を走れば車が追い抜かしたげに迫ってきて…

時間を軽んじて暮らす自分が誇らしい

日曜日。二枚も三枚も着込んだ上でずっと毛布にくるまっているから、今が暑いか寒いか・雨か晴れかさえも分からない。布団に横になって、ツイッターを開いて、今日が終わるのを待っている。今この瞬間に、部活の練習に励んでいる同級生もいるだろう、習い事…

絶望の永久機関

しんどいから努力できない。努力できない自分がしんどい。虚しさが、次の虚しさのもとになる。絶望の永久機関。 こんな大層なことを言わなきゃいけないほどの苦しさはない。中間テストが明けた週末を、ひたすら情報量におぼれて費やす。何もやることの時間が…

真っ白

もっと真っ白。真っ白のなか書き上げる感覚を忘れちゃいけない。世の中素敵な感覚を持つ人がいて、見かけるたびに自分はその人を模範としその人を目指さなければならないような感覚に囚われる。その人の生き方を知って、その人の考えに触れて、その人のよう…

自分が自分である時間

9月に入って何度ブログを書きにかかったことかしれない。ゲームにも音楽にも興味が薄れて性欲も感じなくて食欲には波があって睡眠も規則正しく取れなくて、自分の内側に残っているのが読むこと・書くことといった自分の根底にある習慣ぐらい。読書し文章を書…